Yaan's Gallery

納沙布岬U(ノサップ岬)       2015年トップに戻る 戻る


2015.1.12 WATERFORD NATURAL Artists' Waterclolour Paper Colld Pressed (333x242)  に透明水彩



部分拡大↓(絵をクリック)


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もう一枚、納沙布岬を描きました

水彩画には、
@水の動き、偶然性を大きく生かして即興的に描く方法 と 
A偶然性は極力抑え、なるべく色やぼかしをコントロールしようとする方法

があると、私は、今のところ理解しています。(正式にはそんな分け方はないのかも知れませんけど)

@は細かい部分は気にしないで水と筆の動き(勢い)で描く感じなので、時間があまりかかりません、
一方、Aは、色々計算して、考えてから、色を乗せますし(色を塗る前には水塗りをしっかり、場合によっては何度も水塗りをやって紙をしっかり塗らして、かつ乾き具合を見ながら、色を乗せていきます)、形や輪郭もしっかり描きますので、時間がかかります。

最近、愛読している北条章先生の本(「水彩画-これであなたは上手くなる」)の中に、「私の場合1枚の水彩画にかける時間は最大3時間」とも、「水彩の魅力は俳句的簡潔性と即興性」とも、述べられている箇所もありますし、他の技法本などを見て感じでも、どちらかと言うと@が一般的な水彩画の描き方な気が。確かにスケッチ的な絵はそのとおりだろうな、と感じます

私は、パステルの時からそうですが、しっかり描きたい派なので、(結果が伴っているかどうかはともかく)基本的にAの描き方できてます。(これまた愛読している青木美和先生の本の絵をみると、結構時間かけて計算して描いている様に思います)
ゆえに、私の水彩は時間がかかっており、前の頁の納沙布岬では、アートスクール4回分(一回3時間程度)かかりました。
どうせ趣味ですし、時間がかかる事は、そんな気にしてはいないのですが、即興性が水彩の魅力である事も確かであり、@の描き方にも魅力、興味は感じています。

ということで、今回は、同じモチーフを@の描き方で描いてみました。所要3時間。
空の中心色はターコイズブルー、海はコバルトブルー(ネオ)で描いてみました。
海なんか割りと良い感じになったかと。
ただ、どうしても細かい部分にこだわってしまう質が出てしまって、もうひとつ吹っ切れてない気も。。
でも、これはこれでありの様な気もしましたので、又やってみるつもりです。
(即興性で描く方が、より高い技術が求められる気がします)

※実際の風景はこれ↓




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